菌床センター

おがくずを十分に攪拌して殺菌し、クリーンな培地を作り、植菌し、培養室内で培養します。農薬を一切使用せず、遺伝子組み換えを使用しない厳選素材で作ります。

❶おがくずを撹拌して培地作り

原料はオガクズ、米ぬか、ふすま、コーン、石灰、水です。
オガクズは国産の広葉樹(ナラ・クヌギ)で椎茸菌が好むオガクズを使用しています。米ぬかは国産。ふすま、コーンは外国産の遺伝子組み換えをしていない厳選した素材を使用しています。

これらのオガクズ~コーンは、しいたけの栄養体として加え、菌床が発酵し酸化するので少量の石灰を加え、pH調節をしています。培地になる国産原料は、すべて放射能検査を実施しています。

❷おがくずを専用袋に詰める

おがくずをそれぞれのきのこ専用袋に詰め、きれいに袋の口をたたみます。

袋に入る培地の量を均一にしておくことが大事です。この工程がしっかりできていないと後々の発生などに影響が出てしまいます。排出口に手際よくビニール袋をはめ込むのには慣れが必要なので、作業は熟練した作業員が丁寧に行っていきます。

❸高温殺菌

前工程が終了したら速やかに高圧殺菌釜に入れます。この工程をのんびりしてしまうとオガクズ内に潜む不要な細菌類の繁殖が瞬時に始まるため、一刻でも早く滅菌し、しいたけ菌の発育に最適な培地にすることが大切です。
120度を90分間キープすることで完全に殺菌します。殺菌した培地は次の日の朝放冷室に移され、丸1日熱を冷まします。

❹クリーンルームで植菌

作業員は衛生的な衣類に着替えエアーシャワー室を通り、クリーンルームでしいたけ菌の植菌に臨みます。

ここで余計な菌が入ってしまうと全てが台無し!衛生管理には細心の注意を払っています。

❺培養室内で培養

クリーンルーム内で培地にそれぞれの菌を植菌し、温度・湿度・光が管理された培養室で、菌糸が十分に行き渡るまで培養します。

しいたけ・まいたけ・きくらげ、それぞれに適切な管理された環境で培養します。

《しいたけ》
・温度(23℃前後)
・湿度(60%前後)
・光で40日間は暗黒培養、41日以降は蛍光灯で照射
《まいたけ》
・温度(23℃前後)
・湿度(60%前後)
・暗室で50日間培養
《きくらげ》
・温度(24〜25度前後)
・湿度(60%前後)
・暗室で80日間

培養菌が蔓延していくと呼吸量が増えるため換気をまめに行います。菌が増えていくと菌床自体が温度が上がるので培地温度も観察しながら室温を管理します。

❻菌床が完成したらいよいよそれぞれの農場へ!


しいたけ農場


まいたけ農場


きくらげ農場

使用済み菌床は
どうなるの?

使用済みの菌床は直接畑のたい肥に利用されたり、再利用納屋家畜の敷き藁に使用された後さらに畑のたい肥に利用されたりと、100%再利用され、最後は土に還元されています。